ビラをくくりつけた風船を飛ばす「拉北者家族会」の関係者(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ビラをくくりつけた風船を飛ばす「拉北者家族会」の関係者(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」が2日、北朝鮮との軍事境界線に近い京畿道・坡州で拉致被害者の生死の確認を求めるビラを風船4個に付けて北朝鮮に向けて飛ばした。同団体が6日、明らかにした。

 ビラには拉致被害者7人の顔写真や拉致の経緯、送還を求めるメッセージなどが盛り込まれた。

 同団体は今年4月と5月、北朝鮮へビラを散布したことがあり、今回で3回目となる。 

 同団体は地元住民や市民団体、地方自治体などの反発を考慮し、非公開でビラを飛ばしている。

 同団体の崔成龍(チェ・ソンリョン)代表は「北はこれまで516人の韓国国民を拉致した」として、「(拉致被害者の)生死を確認するまで、さまざまな方法を使ってビラを送る」と述べた。

 北朝鮮へのビラ散布は憲法裁判所の判断により、法的には可能だ。憲法裁は2023年、北朝鮮へのビラ散布を禁じる法が表現の自由を制限し、憲法に反するとの判断を下した。ただ、ビラ散布に北朝鮮側が強く反発して緊張が高まり、京畿道は航空安全法違反で同団体を刑事告発。警察は団体関係者を送検している。


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