韓国大統領室「職員の大部分が業務に復帰」　李大統領の命令受け

【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室は５日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）前政権下の政府の人事措置により大統領室を離れた職員の大部分が李在明（イ・ジェミョン）大統領の復帰命令から１日で業務に復帰したと発表した。

　大統領室の姜由楨（カン・ユジョン）報道官は同日の記者会見で「（尹錫悦前政権時代の）大統領室で勤務していた職員の大部分が復帰し、少しずつ（大統領室の）業務を進める基盤が整っている」と説明した。李大統領が出した復帰命令を受け、個人的事情のある職員を除く全員が同日午前中に業務に復帰したという。

　韓国では通常、新大統領の就任前に大統領職引き継ぎ委員会が設置されるが、李大統領は尹前大統領の罷免に伴って前倒しで実施された大統領選で当選したため、当選が確定した４日から政権引き継ぎ期間を経ずに任期が始まった。

　李大統領は４日午後、大統領室の記者会見室で首相候補などを発表する前に「（大統領室庁舎が）まるでお墓のようだ。何もない。筆記用具を提供してくれる職員もいない。パソコンもなければプリンターもない」と述べ、職員の復帰を指示した。