コンテナの積み下ろし作業が行われている平沢港(資料写真)=(聯合ニュース)
コンテナの積み下ろし作業が行われている平沢港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.2%減で、4月24日に発表した速報値と同じだった。

 四半期ベースの成長率は昨年1~3月期に1.2%増加したが、4~6月期には0.2%減少。7~9月期と10~12月期はいずれも0.1%増加したが、3期ぶりに再びマイナス成長となった。

 1~3月期には国内外の景気の不確実性による投資減少が目立った。

 建設投資は建物建設を中心に3.1%減り、設備投資も半導体製造装置など機械類を中心に0.4%縮小。設備投資の成長率は昨年1~3月期(1.0%減)以来の低水準となった。

 民間消費も娯楽文化などサービス消費の不振で前期比0.1%減少した。政府消費は健康保険給付の支出が減ったが物財費支出が増え、前期から横ばいとなった。

 輸出は化学製品、機械、装備などが苦戦して0.6%減少し、輸入も原油、天然ガスなどエネルギー類を中心に1.1%減った。

 1~3月期の成長率への寄与度を部門別にみると、建設投資(0.4ポイント減)、民間投資(0.1ポイント減)など内需が成長率を0.5ポイント押し下げた。輸出から輸入を差し引いた純輸出は輸出の減少幅を輸入が上回り、成長率を0.2ポイント押し上げた。

 業種別では電気・ガス・水道業がガス・蒸気・空気調節供給業を中心に5.2%成長し、農林漁業も漁業が好調で4.4%増加した。

 一方、製造業は化学物質、化学製品、機械、装備などを中心に0.6%減少し、建設業も建物建設の不振に伴い0.4%減った。

 サービス業(0.2%減)は金融・保険、情報通信業が増えたのに対し運輸業、宿泊飲食業が減り、全体では後退した。

 1~3月期の名目国民総所得(GNI)は前期比0.1%増加し、名目GDP成長率(0.4%減)を上回った。実質GNIも0.1%増加した。

 また、韓銀がこの日併せて発表した統計によると、2024年の1人当たりGNI(速報値)は3万6745ドル(約520万円)で前年比1.5%増加した。ウォン換算では5012万ウォンで、同6.1%増加した。


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