「無効票」の言葉に投票用紙を破る…第21代大統領選挙の投票における通報は886件＝韓国

第21代大統領選挙関連の112通報件数が計886件だったことが分かった。

4日、警察庁によると、大統領選挙日だった3日の午前6時からこの日の午前5時まで、全国で投票に関連した112通報受付件数は計886件と集計された。通報類型別では投票妨害・騒乱233件、暴行5件、交通不便13件、その他（誤認など）の通報635件だった。

3日の本投票当日にはソウル市各地の投票所で大小の騒ぎが続いた。午前11時32分ごろにはカンソ（江西）区のある投票所では80代の男性が誤って候補者2人に投票したことが発生した。この男性は選挙管理委員会の関係者から「無効表示だけを投票箱に入れなければならない」という説明を聞くと、すぐさま投票用紙を破り、出動した警察により公職選挙法上の投票用紙損壊の容疑で立件された。

同日の午後3時22分ごろには、カンドン（江東）区のある投票所から150m離れた場所で60代の男性が青い上着を着て、イ・ジェミョン（李在明）共に民主党候補（当時）に投票することを（他の有権者たちに）督励したため逮捕された。公職選挙法上の選挙運動期間違反の容疑である。選挙当日は音声などの方法で選挙運動ができないからだ。

同じ時刻にカンジン（広津）区のある投票所でも既に事前投票を終えた30代の女性が再投票をしようとしたが、人的事項の確認過程で摘発された。この女性は警察に「事前投票と本投票の両方をしなければならないと思った」と供述したという。午後5時33分ごろには、トンデムン（東大門）区のある投票所で中年男性が選挙管理人と投票に来た市民に大声を上げ、投票所内部を撮影するなどの騒動を起こして警察に捕まった。

ソチョ（瑞草）区にあるウォンミョン（圓明）小学校の投票所入口には‘大統領のキム・ムンス（金文洙）’と書かれた赤い風船が設置される騒ぎもあった。風船を発見した選挙事務員たちがこれを撤去し、瑞草区選挙管理委員会に報告した。風船は赤い服を着た市民が設置したという。なお、選挙管理委員会は彼らの人的事項と経緯を把握した後、警察を告発するかどうかを検討することにした。