李氏はこの日、ソウル近郊の京畿道城南市などを訪れた後、国会付近の汝矣島公園に到着。「投票で内乱を終息させよう」と訴えた。汝矣島では昨年12月、尹氏による「非常戒厳」宣言に抗議する大規模な集会が開かれた。李氏は「内乱の闇を民主の光で追いやった歴史の現場」だとして、「光の革命が始まった汝矣島から、私たちが光の革命を成し遂げるだろう」と強調。「主権者の最終兵器である投票は内乱を終わらせ光の革命を完遂する最も強力な武器」と述べ、支持を訴えた。
会場は李氏の到着前から支持者で埋め尽くされた。共に民主党の推計によると約5万人の支持者が結集した。
一方、金氏は南部の済州島と釜山市、大邱市、中部の大田市で遊説した後、ソウル市庁舎前の広場で最後の街頭演説を行った。複数の裁判を抱える李在明氏について、「大統領になったら(自身の)全ての犯罪をなかったことにし、裁判を中断するという怪物防弾独裁を許せるだろうか」と批判。また、李氏が選挙運動中に防弾チョッキを着用していたことを挙げ、「私には必要ない。皆さんが私の防弾チョッキだ」と強調。「必ず投票して、あす民主主義の革命を成し遂げよう」と呼びかけた。
革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権の首相や共に民主党代表などを歴任した李洛淵(イ・ナギョン)元首相も壇上に上がり、金氏への支持を訴えた。大統領選公認候補を選ぶ党内予備選で金氏と争った韓東勲(ハン・ドンフン)前党代表や安哲秀(アン・チョルス)国会議員、羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)国会議員らも集結した。
金文洙氏との保守系候補一本化を拒んだ保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は保守層の多い大邱市で最後の訴えをした。金氏を「内乱勢力」、李在明氏を「国の経済を破綻させ危機をもたらす」と批判し、自身への投票を呼び掛けた。
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