中国が黄海に設置したブイの位置=(聯合ニュース)
中国が黄海に設置したブイの位置=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は2日、中国が韓国と排他的経済水域(EEZ)が重なる黄海の暫定措置水域付近に観測用のブイを設置していることについて、「軍事偵察目的での運用を含め多様な可能性を念頭に置き、関係官庁と連携して動向を綿密に注視している」と述べた。

 また、中国側の動向に応じた「比例的対応」など必要な措置を取る方針を強調した。

 韓国側も周辺海域にブイを約10基設置しており、一部は暫定措置水域内にあるとされる。

 韓国海軍は2023年5月に南部・済州島の南の岩礁、離於島の西側に中国が設置した大型のブイ3基を確認した。設置場所は中国のEEZ内の公海上だった。

 中国は18年以降、黄海の暫定措置水域周辺に海洋観測を名目として幅3メートル、高さ6メートルのブイ10基を設置した。23年に確認されたものを合わせ、ブイは全部で13基となった。そのうち1基が暫定措置水域内にあることが確認された。

 中国側はブイについて海洋・気象観測用と主張しているが、韓国の艦艇や潜水艦の探知など軍事目的での使用や、今後のEEZの境界線交渉に使う狙いがあるとの指摘もある。


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