ソウル南部地方裁判所は2日午前10時30分から現存電車放火致傷の容疑を持たれているウォン容疑者の令状実質審査を行う予定だ。午前10時6分ごろ、帽子で顔を隠したまま護送車から降りたウォン容疑者は、「離婚訴訟の結果を公論化しようと犯行に及んだのか」という取材陣の質問に、「はい」と答えた。そのほか、「あらかじめ計画して火を付けたのか」、「離婚訴訟の結果のどんな部分が不満だったのか」、「被害者のふりをして出てきたが、被疑事実を免れようとしたのか」などの取材陣の質問には答えず裁判所の中に入った。
この日、ウォン容疑者の兄は面会直後に取材陣に、「先週木曜日、弟の離婚訴訟の結果が出たが、お金を多く要求された」とし、「離婚書類を見たが、あきれてしまった。4年前にさばを焼いておくようにと言ったことが離婚事由」と話した。また、「腹いせにやっているようだ」とし、「(弟が)悔しさをわかってほしいと言っていた」と付け加えた。
ウォン容疑者は先月31日午前8時43分ごろ、ヨイナル駅からマポ(麻浦)駅に向かう地下鉄内で放火した容疑を持たれている。ウォン容疑者は油の入った容器を持って地下鉄に乗った後、ライター型のトーチを使って布などに火を付けたという。
警察と消防によると、火災発生直後に乗客約400人が電車の外に退避したものの、23人が煙の吸引などで病院に運ばれ、129人が現場で処置を受けた。この放火で地下鉄1両が一部焼失し、2両に焼け跡が残り、約3億3000万ウォン(約3400万円)相当の財産被害も発生した。
警察は同日午前9時45分ごろ、放火の容疑者と推定されるウォン容疑者をヨイナル駅付近で現行犯逮捕した。地下鉄の線路を通じ担架に乗せられ出てきたウォン容疑者の手にすすが多く付いているのを怪しく思った警察官がウォン容疑者に追及すると犯行を認めたと伝えられた。ウォン容疑者は警察の調査で、「離婚訴訟の結果に不満があり地下鉄に火を付けた」という趣旨の陳述をしているという。
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