ブラックロック、サークルIPOで10％の持株取得を検討

世界最大の資産運用会社ブラックロック（BlackRock）が、ステーブルコインUSDC発行会社であるサークル（Circle）の企業公開（IPO）に10％持分投資の意思を明らかにしたと伝えられた。

28日（現地時間）、ブルームバーグは匿名の情報筋を引用し、ブラックロックがサークルIPO公募株式の約10％に相当する規模を購入する計画だと報じた。サークルは今回のIPOを通じて合計6億2400万ドル（約909億円）を調達する予定だ。

キャシー・ウッド（Cathie Wood）が率いるアーク・インベストメント・マネジメント（ARK Invest）もIPOに1億5000万ドル規模の投資意思を明らかにしたと伝えられた。

サークルは5月27日、クラスA普通株式2400万株の公募を開始した。今回の公募には、会社の新規発行株式だけでなく、共同創業者兼CEOのジェレミー・アレア（Jeremy Allaire）を含む既存株主の株も一部含まれている。報道によると、現在、サークルの公募は供給量の数倍を超える申込需要を記録している。

サークルは4月1日に米国証券取引委員会（SEC）に上場申請書を提出したが、その後、マクロ経済の不確実性を理由にスケジュールを延期した。当時、リップル（Ripple）とコインベース（Coinbase）がサークルの買収を検討しているという報道が出たが、同社側は「サークルは売却対象ではない」と噂を否定した。

5月28日現在、サークルが発行したUSDCの時価総額は609億ドルで、ステーブルコイン市場全体の24.6％を占めており、これはテザー（USDT）に次いで2番目に大きい規模だ。