韓国国防相代行　アジア安保会議を欠席＝「朝鮮半島情勢や政治日程」で

【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部は２９日、シンガポールで３０日から開かれるアジア安全保障会議（シャングリラ会合）にチョ・チャンレ国防政策室長が出席すると発表した。韓国国防部は昨年１２月、尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領に「非常戒厳」宣言を進言したとされる金龍顕（キム・ヨンヒョン）前長官が辞任し、金善鎬（キム・ソンホ）次官が長官代行を務めている。

　シャングリラ会合にはアジア太平洋地域や欧米の国防・安全保障担当の閣僚らが参加する。韓国は国防部長官が出席してきた。国防部は厳しい朝鮮半島の安全保障状況や６月３日の大統領選など国内の政治日程を考慮し、今回は長官代行が会合を欠席すると説明した。

　大統領選後に新政権が発足するため、米国や日本などと実質的な協議を行うには限界があることを踏まえた措置とみられる。

　チョ氏は米国の上院・下院議員や日本の防衛政策局長、カナダとポーランドの国防次官らと会談する予定だ。