28日午後、乙支路再開発地域で発生した火災により、チュング(中区)庁は建物周辺の道路を迂回するよう案内した。これにより、乙支路4街から3街方向の車線は全面的に通行止めとなった。歩道には警察の規制線が設けられ、乙支路4街駅の方向へ行くことができなくなり、通行人も迂回せざるを得なかった。
乙支路3街付近に到着した観光客らは困惑した表情を浮かべていた。火災が発生した地域と地図を交互に見ながら、しばらくその場に立ち尽くす人もいた。チョンノ(鍾路)3街駅で日本人を案内していたキムさん(67)は、「(日本人が)警察に道を尋ねていたが、語学のアプリを使用しながら困っていたので、連れて行っているところだ」と語った。
帰宅途中の会社員らも困難を訴えた。カンソ(江西)区に住むキムさん(35)は「本来なら乙支路4街駅から5号線を使って帰宅する予定だったが、今は2号線に乗って乗り換えないといけない。遠回りになる」とした。警察の規制線の前で引き返したキムさん(28)は「風邪を引いていて、退勤後に耳鼻咽喉科に行く予定だったが、病院が向かい側にあるのであきらめる」と語った。
地下通路を利用して乙支路4街方向に行こうとする人もいた。チェ・ユジンさん(25)は、「早く行きたいので、地下を通って行くつもり。これで行けるのか分からないけど、とても不便だ」と話した。
乙支路4街駅にも煙が流入し、駅構内は焦げたような臭いで充満した。ソウル交通公社は排気設備を稼働させるなど対応に乗り出したが、通行人は口を覆いながら頻繁に咳をしていた。「目が痛い」「臭いがひどい」と顔をしかめる人の姿も目立った。周辺の商店も早めに店じまいした。乙支路4街駅近くで普段は午後10時まで営業しているカフェは「火災鎮火の遅れにより、営業を午後6時30分に早期終了します」という案内を掲示した。
一方、この日午後3時25分、ソウル中区乙支路に位置する建物で火災が発生した。現在、火の勢いは弱まっており、消防当局は対応段階を1段階に引き下げたが、鎮火作業は4時間以上にわたって続いている。消防当局は「建物の四方をすべて囲み消火に総力を挙げている」と明らかにした。
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