6月3日投開票の韓国大統領選は29~30日、期日前投票が実施される。期日前投票を翌日に控えた28日、革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補と尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で与党だった保守系政党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補、保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は総力戦を展開している。選挙戦が終盤を迎え、金氏と李俊錫氏の候補一本化が事実上困難となり、3氏が戦う構図が固まった。この日からは世論調査結果の公表が禁止され、テレビ討論会も終わったため、各候補は投票日まで遊説に集中する方針だ。
◇大統領選候補のテレビ討論会「レベル低い」 専門家が酷評
大統領選の主要候補による3回目のテレビ討論会が27日に行われたが、政治分野の専門家は候補らが国政運営のビジョンを厳しく検証するのではなく、過激な表現で相手を誹謗(ひぼう)中傷するネガティブキャンペーンを展開したと指摘した。ソウル大政治外交学部の朴元浩(パク・ウォンホ)教授は「候補らは討論するのではなく、自分が準備した話をするだけで相手に対するネガティブ(な話)ばかり繰り広げた」とし、「討論会無用論まで出る水準」と批判した。政治評論家のパク・サンビョン氏も「討論ではなくレベルの低い乱打戦」と酷評した。
◇3月の出生数6.8%増 同月で10年ぶり増加
統計庁が発表した「人口動向」によると、1~3月期の出生数は6万5022人を記録し、前年同期に比べ4452人(7.4%)増えた。四半期ベースでは2022年1~3月期に記録した6万8339人に次ぐ高水準だった。婚姻件数の増加や出産に対する認識の変化などが影響したとみられる。1~3月期の婚姻件数は前年同期より4554件(8.4%)増えた5万8704件で、四半期ベースでは19年に記録した5万9074件に次ぐ高水準となった。3月の出生数は2万1041人で前年同月より1347人(6.8%)増加した。3月の出生数が前年を上回ったのは2015年以来、10年ぶり。
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