昨年の済州フォーラムの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年の済州フォーラムの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国南部・済州島で28日、「第20回平和と繁栄のための済州フォーラム」が開幕する。  

 「平和と共同繁栄のための革新」をテーマに30日まで開かれるフォーラムは、外交・安全保障、気候・環境、経済、教育・文化など計53のセッションで構成され、約30の国・地域から約4000人が参加する予定だ。

 セッションでは韓日国交正常化60周年や海洋安保、韓国・アフリカ協力、多国間協力の拡大などについて議論が交わされる。

 フォーラムは済州道と国際平和財団、東アジア財団が主催、済州平和研究院が主管し、外交部と済州国際自由都市開発センターが後援する。

 初日の28日には済州島で1948年、朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した民衆の一部が武装蜂起し、軍や警察が鎮圧を名目に多くの島民を虐殺した「四・三事件」や、持続可能な都市と共同体実現のための戦略などに関するセッションが開かれる。

 また、韓国とアフリカの協力について議論する外交官ラウンドテーブル、アジア太平洋の16カ国・地域の若者や大学生が参加するセッションと討論、青年プログラム発足式が開催される。

 29日に開かれる開会式では呉怜勲(オ・ヨンフン)済州道知事があいさつするほか、大統領権限を代行する李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官が映像で基調演説を行う。潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長、国連のディカルロ政務・平和構築担当事務次長も映像であいさつする予定だ。

 済州島の広報大使を務める人気グループ、SEVENTEEN(セブンティーン)のメンバー、SEUNGKWAN(スングァン)もメッセージ映像を寄せる。

 続いて「トランプ時代の北東アジアの力学:韓国の外交・安保戦略模索」「平和と繁栄のための知性の連結:国際フォーラムの役割」など22のセッションが行われる。

 最終日の30日には聯合ニュースTVの「米中のグローバル覇権争い、韓国の役割と未来」、済州道の「済州の価値ODA事業で世界を照らす」「済州の再生エネルギーを活用した海運港湾脱炭素」「人類平和の共同価値向上のためのオリンピック運動とスポーツの役割」などのセッションが開かれる。

 閉会式では「青年宣言文2025」が発表される。

 済州道のキム・ヒチャン観光交流局長は「今年のフォーラムは済州が持つ固有の哲学と価値を世界に提案し、平和、気候変動、デジタル時代を準備する済州の政策とビジョンを国際社会と共有する意義深い場になるだろう」と述べた。


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