政権交代論が強い中、各世論調査では李在明氏がリードを維持しているが、金氏が保守層を結束させ李氏との差を縮めている。李俊錫氏も約10%の支持を得ている。
金氏と李俊錫氏による保守系候補の一本化の可能性が完全に消えてはいないが、現段階では三つどもえの構図が固まりつつある。李氏は一本化に応じない考えを崩していない。
28日から投票日までは世論調査結果の公表が禁じられ、逃げ切りたい李在明氏と逆転を狙う金氏、支持率が上昇中の李俊錫氏による激しい終盤戦の攻防が繰り広げられる見通しだ。
李在明氏は中道層を取り込んでの勝利を目指す。一部の世論調査で金氏との差が一桁に縮むなど支持率が伸び悩む中、支持基盤の拡大を狙う。国民生活や経済回復を国政の最優先課題にするとし、外交・安全保障政策で国益や実用重視の外交を強調するのもこのような戦略から出たとみられる。金氏と李俊錫氏の一本化については「極右」「内乱(勢力の)一本化」などとけん制を強めている。
これに対し、金氏は「反李在明」勢力の結束を掲げる一方、李俊錫氏との一本化による逆転を狙う。一本化が実現しなくても保守層は自身に投票すると見込んでいる。国民の力の選挙対策委員会の尹在玉(ユン・ジェオク)総括選対本部長は聯合ニュースの取材に対し、「一本化ができない場合、有権者は戦略的な投票をするはずだ」として、「死票にしたくない心理が働くため」と述べた。
李俊錫氏は選挙戦を最後まで戦い抜く考えを明確にしている。改革新党のチョン・ハラム常任選対委員長は「明確な考えを持つ若い世代に死票の心理が働くとは思わない」とし、「金候補では李在明候補に決して勝てないことを訴えていく」と強調した。
29日に期日前投票が始まるため一本化までの時間はあまりない。期日前投票後に一本化すれば多数の死票が出る恐れがあり、実現の可能性は低いとされる。
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