大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、昨年のモンゴルの麺類の輸入規模は約4088万ドル(約58億円)で、前の年に比べて約26%増加した。特にインスタントラーメンの輸入額は3219万ドル(約46億円)で、麺類の輸入額全体の78.7%を占めた。
インスタントラーメンは依然としてモンゴルの麺類市場での中心的な品目として位置づけられている。新型コロナウィルスのパンデミック期間中に急成長した後、安定的な消費基盤を固めている。2023年にやや停滞していた市場は2024年に再び拡大し、回復傾向に転じている。
この中でも韓国産ラーメンの輸入額は945万ドル(約1億3400万円)で、中国(1850万ドル/約2億6000万円)に次いで2位だった。これはモンゴルのラーメン輸入額の29.4%を占める。
KOTRAでは、モンゴルでの韓国産ラーメンの普及にGS25やCUなどの韓国系コンビニエンスストアの急速な店舗拡大が大きな役割を果たしていると評価している。過去5年間でモンゴルの主要都市を中心にコンビニエンスストアの数が目立って増加し、韓国産インスタントラーメンに触れる機会と頻度が大きく高まった。
モンゴルでのコンビニエンスストアは単なる販売の場を超えて、韓国式のインスタントフード文化を体験する「トレンディな消費空間」として位置づけられている。GS25ではラーメン専門のコンセプトコーナー「ラーメンストア(Ramyun Store)」を開設し、韓国産ラーメンに対する現地人の関心を積極的に集めている。
モンゴルの消費者はこのような流通網を通じて多様な韓国産ラーメンに手軽に接することができ、大型スーパーやコンビニエンスストアでも多くの製品が販売されている。
ウランバートル市内で小規模な食品店を経営しているハンさんは、KOTRAとのインタビューで「ほとんどの消費者は親しみのある中国産やロシア産の製品を好んできた。これらは価格が安く、長い間販売されてきたため」と語り、「しかし過去数年間で雰囲気が目立って変わった」とその雰囲気を伝えた。
ハンさんは「ドラマやユーチューブのようなコンテンツを通じて韓国産のラーメンが身近なものになり、ブルダックポックンミョンのように多様な味と辛い味のラーメンの面白さを求めるお客さんがますます増えている」と語り、「最近のお客さんは単純に空腹を癒やすためではなく、味の多様性と食べる楽しさを求めている」と話した。
さらにハンさんは、韓国産ラーメン特有のコシのある麺と濃厚なスープの味がモンゴル人の口にもよく合うと付け加えた。このような変化はラーメンに限らず、最近はトッポッキソースやインスタントトッポッキなどの製品に対する関心も高まっており、のり、キムチ、カップご飯、韓国産のお菓子など販売品目がますます広がっている。
KOTRAの関係者は「モンゴル市場で韓国産ラーメンをはじめとする加工食品に対する関心が明確に増加している」として「単純に一時的な流行ではなく、消費者層の構成と消費形態の変化を見ると、韓国食品が現地人の日常に自然に溶け込んでいるという点が特徴」と強調している。
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