金文洙氏(左)と李俊錫氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金文洙氏(左)と李俊錫氏(資料写真)=(聯合ニュース)
◇保守系2候補の一本化なるか 合計支持率は李在明氏に迫る

 韓国大統領選(6月3日投開票)の選挙戦が後半に入った23日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で与党だった「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)氏と保守系野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)氏の形勢逆転を狙った一本化が実現するかどうかに注目が集まっている。保守系の両候補の支持率はそろって上昇しており、合計すると支持率トップを独走する革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏に迫るという世論調査の結果が発表された。一本化を求める国民の力に対し、改革新党側は否定的な立場を貫いているが、国民の力側は一本化の可能性を残し、李俊錫氏の説得を続ける方針だ。

◇李在明氏 盧武鉉元大統領の墓前で涙

 「共に民主党」の李在明前代表が盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死去から16年を迎え、南東部・慶尚南道金海市の烽下村にある盧氏の墓地を訪れた。大統領選が迫る中、盧氏を追悼することで「民主政府」継承の正統性を強調し、支持層を固める狙いがあると分析される。李氏は金慶洙(キム・ギョンス)総括選挙対策委員長らと共に黙とうし、墓前に献花したが、込み上げる感情を抑えられず涙をぬぐう姿もみられた。

◇今年の夏は平年より暑くなる見通し 気象庁が3カ月予報発表

 気象庁は6~8月の3カ月予報を発表し、今年の夏は例年より暑くなる可能性が高いとの見通しを示した。降水量は6月は平年より多く、7~8月は平年並みになると予想した。朝鮮半島に影響を与える台風は、平年並みの水準か少なくなる可能性が高いとの見方を示した。気象庁の趙敬淑(チョ・ギョンスク)気候予測課長は「世界の海水面の温度は平年より高いが、昨年よりは低い」とし、「昨年の暑さはエルニーニョが衰退した点も影響を与えたため、昨年と比較すると暑さは厳しくないとみている」と述べた。

◇トランプ関税巡る韓米の2回目実務協議終了 次回は韓国新政権発足後に

 トランプ米政権が韓国に課すとする25%の相互関税と鉄鋼などに課す品目別関税の減免について議論する韓米政府による2回目の「技術協議」が20~22日に米ワシントンで開かれた。双方は貿易均衡や非関税措置、経済安全保障、デジタル貿易、原産地、商業的考慮の6分野を中心に議論を進めた。米側は韓国側の非関税障壁の撤廃に関する具体的な要求事項を示したという。韓国政府は6月3日の大統領選で新政権が発足した後に最終合意を目指す方針で、米側の問題提起や要求に対し、国内の事情を説明して認識の隔たりを埋める機会にしたとみられる。次回協議は韓国の新政権発足後に開かれる見通しだ。


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