仁川市内で街頭演説する「共に民主党」の李在明氏=21日、仁川(聯合ニュース)
仁川市内で街頭演説する「共に民主党」の李在明氏=21日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の革新系最大野党「共に民主党」の大統領選候補、李在明(イ・ジェミョン)氏は21日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が不正選挙をテーマにしたドキュメンタリー映画の試写会に出席したことについて、遊説先で記者団に「その選挙システムで本人が選挙に勝ったのではないか」として、「これを不正選挙と言ったらどうなるのか。理解できない」と批判した。

 李氏は2022年の大統領選で尹氏に僅差で敗れた。

 6月3日投開票の大統領選を約2週間後に控える中、不正選挙をテーマにした映画を鑑賞した尹氏の意図に注目が集まっている。尹氏は大統領だった昨年12月に「非常戒厳」を宣言した理由の一つとして、不正選挙疑惑を挙げていた。 

 李氏は尹政権で与党だった「国民の力」が尹氏について「すでに離党した人」と距離を置く姿勢を示したことに関し、「実際には(国民の力と尹氏が)深く関わっている」として、「結局は依然として一心同体」と主張。「そのようなことにだまされるほど国民の政治意識は低くない」と述べた。

 一方、李氏は遊説前、動画投稿サイト「ユーチューブ」のライブ配信で、「SNSを通じて国民と直接意思疎通しなければ歪曲や偽情報によって粉々になったと思う」として、「私にとってはSNSが命綱」と述べた。


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