南部・巨済市で遊説を行う李在明氏を警護する警察官が特殊な双眼鏡で周囲の様子を確認している=(聯合ニュース)
南部・巨済市で遊説を行う李在明氏を警護する警察官が特殊な双眼鏡で周囲の様子を確認している=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で6月3日投開票の大統領選の候補に対する脅迫が相次ぐなど、候補者の安全への懸念が高まるなか、警察庁は首相や国会議長、大法院長(最高裁長官)らと同等レベルで候補者の警護を行っている。特殊双眼鏡をはじめ、レーザーを使って狙撃小銃の照準器を見つける装備などこれまでの大統領選ではみられなかった最先端装備も登場した。

 遊説会場の付近の建物や屋上には警察官や警察特殊部隊員が配置され、ドローンによるテロに備える電波探知機や電波で飛行を妨害するジャミング装置のほか、爆発物探知犬なども投入された。

 こうした警護の強化は革新系最大野党「共に民主党」が李在明(イ・ジェミョン)候補を狙ったテロに関する情報提供が相次いでいるとして、警護の強化を求めたことを受けた措置だ。

 一方、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で与党だった保守系政党「国民の力」候補の金文洙(キム・ムンス)氏側は最小限の警護を要請しているとされる。

 警察庁は候補ごとの警護人員の規模を明らかにしていないが、前回2022年の大統領選の計150人を上回る人員が選抜されたもようだ。警察特殊部隊など警護・警備経験が豊富な専門要員が投入される。


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