終点に停車中のマウルバス
終点に停車中のマウルバス
ソウル市の市内バスストライキ予告に続き、マウルバスも運行中止を検討している。マウルバス事業者側とソウル市が財政支援規模をめぐって難航しているためだ。

ソウル市マウルバス運送事業組合は16日午後、ヨンドゥンポ(永登浦)区テリムドン(大林洞)の組合会議室で理事会を開き、「財政支援基準額の迅速決定および現実化などの要求書簡文」を議決した。

聨合ニュースによると、組合関係者は「書簡文をソウル市に伝達し、20日までに返事を要求した。返事がなければ22日に臨時総会を開き、ストライキ(運行中断)または順法運行などの対応方向を議論する計画だ」と明らかにした。続いて「市内バスとは異なり、ソウル市が損失分を全て補填(ほてん)してくれるわけでもないのに、バスが走るほど損をする現在の構造ではこれ以上、正常な運行は難しい」と述べた。

組合の運行中止はマウルバス運転手たちではなく運送業者が行い、運転手たちが属する労働組合が進行する通常のストライキとは性格が異なる。現在、ソウルのマウルバス運輸会社は140社となっている。

組合は現在、ソウル市と財政支援基準額策定のために協議をしている。財政支援基準額は運送原価算定の根幹になる。運送原価は条例上、年明けに策定されなければならないが、5月現在までも結論が出ていない。

組合は安全運行と配車間隔維持を理由に今年の財政支援基準額54万ウォン(約5万6230円)を市に要請した。なお、昨年の基準額は約48万ウォン(約4万9982円)だった。しかし、市は条例上に定められた予算範囲で基準額を策定できるとし、約49万ウォン(約5万1023円)を提示したという。
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