大法院(資料写真)=(聯合ニュース)
大法院(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】内乱首謀罪に問われている韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の刑事裁判で、裁判長を務めるソウル中央地裁の池貴然(チ・グィヨン)部長判事が事件の関係者から接待を受けていたとする疑惑について、大法院(最高裁)の倫理監査官室は16日、国会の資料やメディアの報道などを基に事実関係を確認していると明らかにした。具体的な不正が確認された場合は関連法に従って手続きを進めるという。

 最大野党「共に民主党」の金容民(キム・ヨンミン)議員は14日の国会法制司法委員会で、池氏が事件の関係者から「ルームサロン」と呼ばれる遊興施設で高額な接待を受けていたと主張した。

 金氏によると、池氏は1人当たり通常100万~200万ウォン(約10万~20万円)の料金が請求されるルームサロンで数回酒を飲んだが、一度も料金を支払っていないという情報提供を受けたと明らかにした。日時や請求額、同席者などの具体的な情報の詳細は公開していない。

 疑惑の提起を受け、ソウル中央地裁は15日、「提起された疑惑の内容が抽象的であるだけでなく、具体的な資料も提示されておらず、そのため疑惑の真偽について確認もしていない」として「中央地裁がこれと関連して立場を表明するほどの内容はない」と発表した。

 池氏は尹氏の裁判のほか、尹氏の「非常戒厳」宣言に加担したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官や趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長などの事件も担当している。

 内乱首謀罪で起訴された尹氏は拘置所に収容されていたが、尹氏側が申し立てた勾留取り消し請求を池氏が認め、尹氏は3月7日に釈放された。共に民主党は池氏の決定を異例で偏った判断と批判していた。 


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