グリア氏は済州島で16日まで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易担当相会合に出席するため訪韓した。韓米が先月24日に米ワシントンで開いた財務・通商担当相による「2プラス2」の通商協議から約3週間でのグリア氏の訪韓を機に、韓米間の通商交渉が進展するか注目される。
産業通商資源部によると、鄭氏はグリア氏との協議で米国の関税措置を巡る主要国との交渉動向について質問し、関税をはじめとする両国の懸案について意見交換した。両氏は韓国が今年のAPEC議長国として成果を導き出せるよう協力することでも一致した。
韓米は今回のAPEC会合を機に連日、高官級接触を続けている。産業通商資源部のチャン・ソンギル通商政策局長は14日にグリア氏と業務協議を行った。16日には同部の安徳根(アン・ドクグン)長官がグリア氏と会談する。
韓米通商当局は2プラス2の協議以降、関税・非関税、経済安全保障、投資協力、通貨政策など多様な分野で実務協議を進めている。韓国側は米国に造船などの産業協力策を提示し、これに応じて米国が韓国製品に課すとしている25%の相互関税について免除・例外措置を取るよう求めている。
グリア氏は16日には韓国造船大手のHD現代重工業、ハンファオーシャンの社長と面会し、艦船や商船の建造、修理・整備など造船業での協力策を議論する予定だ。
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