韓国関税庁　銃・爆発物の密搬入取り締まり強化＝大統領選控え

【ソウル聯合ニュース】韓国の関税庁は１５日、銃器や爆発物の密搬入を防ぐため、全国の空港や港湾の３４の税関に取り締まりの強化を指示したと発表した。６月３日投開票の大統領選を控え、社会の安全に対する懸念が高まっていることを考慮した措置という。

　関税庁は明らかにしなかったが、最大野党「共に民主党」が同党の大統領選候補である李在明（イ・ジェミョン）氏を狙うテロの情報があると発表したことを踏まえた措置ともみられる。同党の中央選挙対策委員会の陳声準（チン・ソンジュン）政策本部長は１３日のラジオ番組で、「射程が２キロに達する狙撃銃が密搬入されたという情報もある」とも主張した。

　李氏は防弾服を着用しており、警察も李氏の警護を強化している。

　関税庁の高光孝（コ・グァンヒョ）庁長は「大統領選期間中、社会的な混乱が発生しないよう、監視や取り締まりをしっかり行っていく」と述べた。