APEC貿易担当相会合の開会式であいさつする韓国産業通商資源部の鄭仁教・通商交渉本部長=15日、済州(聯合ニュース)
APEC貿易担当相会合の開会式であいさつする韓国産業通商資源部の鄭仁教・通商交渉本部長=15日、済州(聯合ニュース)
【西帰浦聯合ニュース】韓国産業通商資源部の鄭仁教(チョン・インギョ)通商交渉本部長は15日、南部・済州島で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易担当相会合の開会式で、「世界経済や通商環境の不確実性が極めて高まっている」として、「世界の厳しい通商環境を考慮すれば、いつにも増してAPECの役割が必要な状況」と述べた。

 鄭氏は今回の会合の議長を務める。会合は16日まで開かれる。

 会合では▼貿易円滑化のための人工知能(AI)革新▼多国間貿易体制を通じた連結 ▼持続可能な貿易を通じた繁栄――をテーマに議論を行う。

 鄭氏は多国間貿易体制の真価が試される現在、APECの存在理由と役割がより明確になったとし、「今回の議論の結果が世界経済に大きな影響を与えると思う」と期待を寄せた。また、「今回の会合が、世界が直面している政治的、経済的な対立や不確実性を解消するための意思疎通や協力のプラットフォームとなり、会議の結果に基づきAPEC首脳会議で貴重な成果を出すことを期待している」と述べた。

 韓国産業通商資源部によると、会合には米国や中国、日本、オーストラリア、カナダ、チリなどアジア太平洋地域の21カ国・地域の貿易担当相のほか、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)など国際機関の高官が出席した。


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