韓国ソウル中央地検刑事第4部は、A氏ら20代の男3人を国外移送勧誘、被勧誘者国外移送、暴力行為処罰法違反(共同監禁)などの容疑で最近拘束起訴したと14日明らかにした。
A氏らは、知人のB氏をカンボジアの犯罪組織に引き渡して現地で監禁させた後、彼の口座を犯行に利用し、B氏の家族に金銭を要求した容疑を受けている。
A氏は、B氏に詐欺犯罪を共にしようと持ちかけたが、B氏が拒否したことにより被害を受けたため、B氏をカンボジアの犯罪組織に引き渡すことを共謀したとされている。
彼らはB氏に対し「カンボジアで観光事業を進めているが、契約書を受け取ってくるだけで借金を帳消しにしてやる」と偽り飛行機に乗せ、その後、現地の犯罪組織員に引き渡したことが明らかになった。
現地犯罪組織員らは、B氏をカンボジアとベトナムの国境付近にある犯罪拠点に監禁し、パスポートと携帯電話を取り上げ、ネットバンク機能を使ってB氏の口座を犯行に利用した。
組織員らは、B氏の口座が使用停止になると「他人名義の口座(いわゆる“ヤミ口座”)」の名義人が拷問される映像などを見せながら、「親に、口座に凍結されている金と新たなヤミ口座の取得費用を送金するよう言え」と脅迫した。
また、A氏らはB氏の両親に対し、B氏を犯罪拠点から救出する見返りとして金銭を要求したことが調査で明らかになった。
B氏は約20日間にわたり犯罪拠点などに監禁されていたが、在カンボジア韓国大使館の助けにより救出された。この犯罪拠点は、コールセンターや宿泊施設などで構成されており、警備員が出入りを管理し、2〜3メートルの高さの塀に囲まれていたという。
捜査当局は「犯罪組織が進化し、自国民を海外に勧誘した後、監禁して組織の構成員として利用している。海外就職や事業に関連して出国する際には、特別な注意が必要だ」と述べた。
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