尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった「国民の力」は反対したが、共に民主党と野党「祖国革新党」が賛成し、上程された。
同法案は大法院が公職選挙法違反に問われた共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)前代表の二審無罪判決を破棄して高裁に審理を差し戻したことを巡り、大法院長の司法権乱用疑惑や大統領選介入疑惑を捜査させる内容が盛り込まれている。
共に民主党所属で法制司法委員会の委員長を務める鄭清来(チョン・チョンレ)氏は「法案に対する国民的な要求が高いと考えている」として、「必ず処理する」と述べた。
法制司法委員会では大法官(最高裁判事)の数を従来の14人から100人に増員する内容の法院組織法改正案も上程された。
国民の力はこうした内容の法案は李氏を守るためのものだと強く反発した。同党の朱晋佑(チュ・ジヌ)議員は「司法独立のとりでである大法院長を弾劾しようとし、大法官数を増やして(自分たちの)都合のいいようにしようとすることは国際的な恥」と批判した。
だが、共に民主党は大法院が司法の最高機関のため、中立性を巡る論争に巻き込まれる余地を残してはならないとして、改正案の必要性を強調した。
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