国民の力と金文洙氏は大統領選で中道層の支持を得るために、尹氏との距離をどのように取るべきか頭を悩ませており、党内からは尹氏が自ら離党するのが支持層の反発を最小限に抑える方法との声が上がっている。
金文洙氏は13日、尹氏に対する離党要求について「道理ではないと考える」としながらも、離党については「本人の意思」としていた。
同党の共同選挙対策委員長を務める梁香子(ヤン・ヒャンジャ)前国会議員はラジオ番組に出演し、「尹前大統領が司法の判断を受ける間だけでも静かにされるのが望ましく、自ら(党を)出られるべきだ」と述べた。
また「舞台から引きずり下ろされる前に、拍手を受けて去れという話がある」とし離党を促した。そのうえで、離党しない場合は「強制的な措置」を取らなければならないとし、除名処分の可能性も指摘した。国民の力では、尹氏が党から離れなければ、中道層を取り込むことができないとの声が出ている。
各種世論調査で、革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補が50%前後の支持率を確保し、独走体制を続けていることに対する危機感も作用したとみられる。
党の関係者は「簡単な問題ではないが、尹前大統領との関係を再確立し、李在明氏に反感を持つ中道層が金文洙氏を選択する名分を作るのも(一つの)方法」と話した。
尹氏の側近が尹氏に自ら離党するよう説得しているという話も出ている。
一部では、尹氏が自らの進退について結論を出さないのであれば、除名などの強制措置も必要との声も上がっている。
党臨時執行部トップの非常対策委員長に指名された金龍泰(キム・ヨンテ)国会議員はラジオ番組で、尹氏と党の関係について、党内外に多様な意見があり、選挙を進めるうえで多くの人が満足できる案を検討していくと述べた。15日に開かれる全国委員会で承認され非常対策委員長に就任すれば、同問題についての立場を表明するものとみられる。
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