金建希氏(資料写真)=(聯合ニュース)
金建希氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏が、尹夫妻と政治ブローカーの国政選挙を巡る不正疑惑を調べている検察の出頭要請に対し応じないという意向を伝えたことが13日、法曹関係者の話で分かった。ソウル中央地検の捜査チームに不出頭の理由書を提出したという。

 検察はこれまでも口頭で出頭を要請していたが、金氏側がこれに応じず、14日に出頭するよう求める1回目の要請書を送付した。

 これに対し金氏側は、特定政党の公認候補選びへの介入疑惑に関する取り調べが強行されれば、推測の報道が量産され、大統領選に影響を及ぼす恐れがあるなどと主張しているとされる。

 6月3日に投開票される大統領選の前には出頭に応じないという立場を明らかにしたものと受け止められる。

 検察は、金氏が14日に実際に出頭しない場合、理由書などを検討し対応する方針だ。

 被疑者が正当な理由なしに出頭要請に3回程度応じない場合、拘束令状を請求するなど強制的な取り調べに向けた手続きに入る場合もある。

 ただ、金氏側が政治的状況を理由にしているため、大統領選後に取り調べを行う案が検討される可能性もある。

 ソウル中央地検の捜査チームは、尹氏が当選した2022年3月の大統領選の党内候補を選ぶ予備選で虚偽の世論調査が用いられ、これに政治ブローカーのミョン・テギュン氏と金氏が関与していたとする疑惑や、22年の地方選挙と再・補欠選挙、昨年の総選挙に関する虚偽の世論調査などにミョン氏らが関与し、これを通じて尹政権の与党だった「国民の力」の公認候補選びなどの選挙介入があったとされる疑惑などを捜査している。 


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