ナヌムの家で暮らしていた李さんは、健康状態が悪化し昨年3月から京畿道城南市内の療養型病院に入院していた。
李さんは南部・釜山出身。15歳の時に中国・延吉に連行されて慰安婦にされ、光復(日本による植民地支配からの解放)後も中国に住んでいたが、2000年6月に58年ぶりに帰国した。
02年の米ブラウン大での講演をきっかけに、20年近くにわたり日本やオーストラリアなど各国を訪問。慰安婦の惨状を世界に伝えた。
15年の韓日合意に基づき、翌年7月に慰安婦被害者支援のための「和解・癒やし財団」が設立されたことに被害者や支援団体が反発するなか、李さんは「合意は誤りだ。政府を信じて生きているのにとても残念だ」と訴えた。
李さんの死去により、韓国政府が認定した旧日本軍の慰安婦被害者240人のうち存命者は6人に減った。
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