握手する韓氏(左)と金氏(資料写真)=(聯合ニュース)
握手する韓氏(左)と金氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった保守系政党「国民の力」の大統領選(6月3日投開票)公認候補の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官と無所属の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相は9日夜、保守系候補一本化を巡り実務交渉を行ったが、世論調査の方式で対立し、交渉は決裂した。

 両氏は7日と8日にも一本化を巡る協議を行ったが物別れに終わった。この日の交渉も決裂したことで、党執行部は公認候補の交代に向けて動き出す見通しだ。

 交渉は午後8時半に始まり、およそ20分で中断。同10時半過ぎに再開したが、約30分で終了した。

 世論調査について韓氏側は他党の支持者が介入できないよう対象を支持層や無党派層などに限定する「逆選択防止条項」の適用を求めたが、金氏側は反対した。

 金氏側の出席者は記者団に対し「国民の力の大統領候補が無所属の候補と一本化交渉するのに、政党の支持を問うのは根本的に間違っている」と主張した。

 一方、韓氏側の出席者は「無所属ではなく国民の力候補を選ぶ一本化だ」と強調。逆選択防止条項のない世論調査は、「(革新系最大野党「共に民主党」の)李在明(イ・ジェミョン)候補が国民の力候補を選ぶようなものだ」として「絶対に同意できない」と述べた。

 また、韓氏側が候補選出のルールとして「党員投票50%・世論調査50%」を提案したのに対し、金氏側は「世論調査100%」を主張した。

 国民の力はこの日、議員総会を開き、両氏の交渉が決裂した場合は党執行部が候補交代の手続きを始めることで合意した。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40