国会で開かれた党非常対策委員会議に出席した権氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
国会で開かれた党非常対策委員会議に出席した権氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった保守系政党「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は8日、大統領選(6月3日投開票)の同党公認候補の金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官に対し、無所属の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相との候補一本化について「党を守ってきた多くの同志の切実な念願であり、自由陣営が再び一つになることを願う国民の厳しい命令」とし、一本化に向けた党のロードマップに従うよう促した。

 権氏は、前日に党員を対象に実施した調査で86.7%が候補者登録が締め切られる11日以前の一本化を要求したとし、金氏が8日午前に緊急記者会見を開いて「党執行部が一本化を強制している」と反発したことについて「党員の命令を無視し、大統領候補の座を守るために会見した」と批判した。

 その上で、政治は自らの栄誉のためにするものではなく、国と国民のための献身、奉仕の精神ですべきものだと強調。公認候補に選ばれたという理由だけで党員の命令を拒否するのは間違った態度だと指摘した。 

 韓氏を誰が擁立したのかという金氏の発言に対しては、「党員と国民」として「金候補の支持率が韓候補の支持率より圧倒的に高ければ、韓候補が出てきただろうか」と問い返した。

 権氏は続けて、党大会で金氏が自ら韓氏との一本化に言及したとしながら「今になって韓候補を引き入れたのは党執行部の責任だと言うのか」と述べ、党員が望み、要求する一本化に必ず応じてほしいと訴えた。


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