トランプ大統領は6日(現地時間)、ホワイトハウス執務室で行われたスティーブ・ウィットコフ中東特使の就任宣誓式に出席した際、カナダのマーク・カーニー首相との会談で「数日以内に驚くべき発表をする」と発言したことについて、「これは貿易に関するものではなく、別のことに関するものだ」と述べ、関心を集めた。
彼は「アメリカとアメリカ国民にとって革新的な前向きな進展となり、数日以内に実現するだろう」と語ったが、具体的な内容は明かさなかった。
トランプ大統領はカーニー首相との首脳会談の場で、8日か9日に「非常に重要なテーマ」について「非常に大きな発表」を行うと述べていた。
こうした発言について、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「具体的なニュースを提供することなく、メディアの関心を引きつけるため、選挙運動や大統領在任中に繰り返してきたトランプ氏のショーマンシップの典型例だ」と報じた。
AP通信は、匿名の米政府当局者の話として、トランプ大統領がサウジアラビア訪問に合わせて大統領令を発表する計画だと伝えた。
これに関連して、トランプ大統領が今回の中東諸国訪問を前に、ペルシャ湾のアメリカ国内での呼称を「アラビア湾」に変更し、それを中東諸国への「プレゼント」とするのではないかという見方が出ている。
ペルシャ湾はサウジアラビアとイランの間にある内海で、16世紀から「ペルシャ湾」と呼ばれてきた。中東の中心に位置するこの湾は、イランの旧称「ペルシャ」に由来しており、これまで他のアラブ諸国からの不満が多かった。数十年前から、イランを除く周辺のアラブ諸国は「ペルシャ湾」ではなく「アラビア湾」という名称を使用すべきだと主張し、対立が続いてきた。
ペルシャ湾の呼称を守ってきたイラン側からは激しい反発が予想される。AP通信によると、イランは2012年、グーグルが地図サービスでこの海域の名称を空白にしようとした際、訴訟を起こすと脅したこともあったという。現在、グーグルは米国内向け地図サービスでは「ペルシャ湾(アラビア湾)」と併記しており、アップルの地図サービスは「ペルシャ湾」とのみ表記している。
トランプ大統領は、今年1月20日の就任当日に大統領令を通じてメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更するよう指示し、メキシコとの間で論争を引き起こした。また、この大統領令に従わないという理由で、ホワイトハウス記者団からAP通信を締め出し、議論を呼んだこともある。
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