チェコ裁判所の判断により、同日予定されていた韓国水力原子力(韓水原)とチェコ電力公社(CEZ)によるドコバニ原発2基の建設契約調印式は延期となった。もっとも、他の日程は予定通り実施された。
安氏ら特使団はフィアラ首相を表敬訪問し、産業、エネルギー、建設、インフラ、科学技術など幅広い分野での協力で一致した。
フィアラ首相臨席のもと、安氏とチェコのブルチェク産業貿易相は、昨年締結したMOUを具体化する「韓・チェコ原子力産業協力協定」に署名した。韓国政府は同協定に基づき、ドコバニ原発の建設を支援するとともに、第三国への共同進出やチェコ国内での追加2基の原発建設に向け協力する方針を示した。
両閣僚は原子力協力に加え、電池や自動車といった先端産業での連携についても意見交換した。この後、両閣僚の立ち会いのもと、韓水原や韓国企業連合「チームコリア」はチェコ企業と、チェコ新設原発建設に向けた協約・MOU10件を取り交わした。
両国の産業相は「韓・チェコ電池協力MOU」にも署名し、今後策定が進む欧州連合(EU)の電池規則への共同対応を強化する。
原子力分野の協力拡大と並行し、先端産業分野での戦略的な連携も具体化する。両国は昨年9月に発表した「ブルタバ先端産業協力ビジョン」に基づき、チェコに産業協力センターを設立する合意書(LOA)を締結した。
さらに、韓国自動車研究院とチェコ・オストラバ工科大学は未来型自動車先端産業協力センターの設立に向けたLOAを、韓国ロボット産業振興院とチェコ・プラハ工科大学はロボット先端産業協力センターの設立に向けたLOAをそれぞれ締結した。
一方、国会代表団と政府特使団はビストルチル上院議長と会談し、国会レベルでの原子力、先端産業、エネルギー、建設など広範な協力について協議した。
安氏は「韓・チェコ国交樹立35周年、戦略的パートナーシップ10周年を迎え、両国はより強固な信頼関係を構築した」と強調。「早期に新規原発の最終契約締結に至るよう、チェコ側と緊密に連携していく」と述べた。
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