韓国・チェコ、原子力と先端産業で連携強化…MOU14件協約締結
韓国・チェコ、原子力と先端産業で連携強化…MOU14件協約締結
韓国とチェコは7日(現地時間)、原子力や未来型自動車、ロボットといった先端産業分野での協力を強化することで合意した。韓国のアン・ドックン(安徳根)産業通商資源相ら特使団と国会代表団が同日、プラハでフィアラ首相やビストルチル上院議長と会談し、協議した。両国間では原子力・先端産業分野を中心に計14件の協約・覚書(MOU)を締結した。

 チェコ裁判所の判断により、同日予定されていた韓国水力原子力(韓水原)とチェコ電力公社(CEZ)によるドコバニ原発2基の建設契約調印式は延期となった。もっとも、他の日程は予定通り実施された。

 安氏ら特使団はフィアラ首相を表敬訪問し、産業、エネルギー、建設、インフラ、科学技術など幅広い分野での協力で一致した。

 フィアラ首相臨席のもと、安氏とチェコのブルチェク産業貿易相は、昨年締結したMOUを具体化する「韓・チェコ原子力産業協力協定」に署名した。韓国政府は同協定に基づき、ドコバニ原発の建設を支援するとともに、第三国への共同進出やチェコ国内での追加2基の原発建設に向け協力する方針を示した。

 両閣僚は原子力協力に加え、電池や自動車といった先端産業での連携についても意見交換した。この後、両閣僚の立ち会いのもと、韓水原や韓国企業連合「チームコリア」はチェコ企業と、チェコ新設原発建設に向けた協約・MOU10件を取り交わした。

 両国の産業相は「韓・チェコ電池協力MOU」にも署名し、今後策定が進む欧州連合(EU)の電池規則への共同対応を強化する。

 原子力分野の協力拡大と並行し、先端産業分野での戦略的な連携も具体化する。両国は昨年9月に発表した「ブルタバ先端産業協力ビジョン」に基づき、チェコに産業協力センターを設立する合意書(LOA)を締結した。

 さらに、韓国自動車研究院とチェコ・オストラバ工科大学は未来型自動車先端産業協力センターの設立に向けたLOAを、韓国ロボット産業振興院とチェコ・プラハ工科大学はロボット先端産業協力センターの設立に向けたLOAをそれぞれ締結した。

 一方、国会代表団と政府特使団はビストルチル上院議長と会談し、国会レベルでの原子力、先端産業、エネルギー、建設など広範な協力について協議した。

 安氏は「韓・チェコ国交樹立35周年、戦略的パートナーシップ10周年を迎え、両国はより強固な信頼関係を構築した」と強調。「早期に新規原発の最終契約締結に至るよう、チェコ側と緊密に連携していく」と述べた。
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