6月3日に実施される大統領選で革新系最大野党「共に民主党」の公認候補に選出された李在明(イ・ジェミョン)前代表は2日、ソウル北方の京畿道・抱川、漣川を前日訪問したのに続き、江原道鉄原を訪問し、路地裏で市民一人ひとりの声に耳を傾ける選挙活動を続けた。北朝鮮との境界に近いこれらの地域は伝統的に保守地盤が強いとされる。大法院(最高裁)が前日、公職選挙法違反の罪に問われた李氏に無罪を言い渡した二審判決を破棄したことについて、自ら何らかの対応を取るよりも「どぶ板選挙」で国民と向き合い「統合」を強調することで突破口を見いだす狙いがあるとみられる。
◇旧与党臨時トップ 前首相の大統領選出馬を前向きに評価
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった保守政党「国民の力」臨時執行部トップの権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は2日、大統領権限を代行していた韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が大統領選(6月3日投開票)への出馬を表明したことについて、「意志が非常に強く、内容もよい」と述べた。韓氏の出馬を最大野党「共に民主党」が「大統領選を揺るがそうとする工作」と批判したことについては「あまり気にしない」とした。そのうえで、2022年の大統領選に絡み虚偽の事実を述べたとして公職選挙法違反の罪に問われた共に民主党の李在明前代表に無罪を言い渡した二審判決を大法院(最高裁)が破棄したことについて同党が工作や陰謀だとするのは「170議席を超える巨大野党として責任ある態度ではない」と指摘した。
◇新たな韓国大統領代行が初閣議「閣僚全員が代行という姿勢を」
新たに大統領権限を代行することになった李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官は2日、初めて閣議を開き、大統領選まで渾身(こんしん)の力を込めて国政を取りまとめなければならないと強調した。また「あまり期間が残っていないが、国益と国民のためにあまりにも重要な課題がわれわれの前にある。米国との本格的な関税交渉、厳しい国民経済の立て直し、グローバル技術覇権競争など、どれ一つも疎かにしてはならない」とし、閣僚全員が大統領代行という姿勢で国政を管理するよう改めて指示した。
◇北朝鮮が核施設稼働 米シンクタンク
米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の北朝鮮情報サイト「ビヨンド・パラレル」は1日(現地時間)、北朝鮮北西部の平安北道亀城市竜徳洞にある核施設が最近まで稼働していた状況が確認されたと明らかにした。今年1月10日に撮影された衛星写真と過去の写真を比べた結果、建物の新築や増改築が行われており、人や車両の移動も確認されたという。実験場では爆発によって生じる穴のようなものも二つ確認された。
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