権寧世氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
権寧世氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の与党だった保守政党「国民の力」臨時執行部トップの権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は2日、記者団に対し、大統領権限を代行していた韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が大統領選(6月3日投開票)への出馬を表明したことについて、「意志が非常に強く、内容もよい」と述べた。

 国民の力は大統領選の公認候補を選ぶ予備選を実施しているが、同党候補と韓氏との候補一本化も取り沙汰されている。

 権氏は韓氏との会合の計画はまだないと述べた。韓氏の出馬を革新系最大野党「共に民主党」が「大統領選を揺るがそうとする工作」と批判したことについては「あまり気にしない」とした。そのうえで、2022年の大統領選に絡み虚偽の事実を述べたとして公職選挙法違反の罪に問われた共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)前代表に無罪を言い渡した二審判決を大法院(最高裁)が破棄したことについて同党が工作や陰謀だとするのは「170議席を超える巨大野党として責任ある態度ではない」と指摘した。

 また、共に民主党が前日、韓氏に代わり大統領権限を代行することになっていた崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官の弾劾訴追案を国会本会議に上程したほか、沈雨廷(シム・ウジョン)検事総長の弾劾訴追案を発議したことについては「政府を転覆させようとする国会のクーデター」と批判した。

 権氏は、これらは李在明氏を救う目的で行われたとの見方を示し「一人のために国を犠牲にしようとする政党はまともで合憲的な政党ではない」と強調した。


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