韓国旧与党　最大野党に大統領候補交代求める＝李氏の無罪判決破棄で

【ソウル聯合ニュース】韓国の保守系旧与党「国民の力」は２日、大法院（最高裁）が公職選挙法違反の罪に問われた革新系最大野党「共に民主党」の李在明（イ・ジェミョン）前代表に無罪を言い渡した二審判決を破棄したことについて、「民主党は直ちに司法部の判断を受け入れ、李候補は（６月３日の大統領選への）出馬を撤回しなければならない」と主張した。

　国民の力の権性東（クォン・ソンドン）院内代表は同党の院内対策会議で、共に民主党の大統領選公認候補である李氏について「李候補が大統領になれば自身を恩赦する可能性が極めて高い」として、司法の正義は国民の政治的な審判が伴う時に完成する。李在明勢力の憲政テロ暴走を止めるよう力を合わせてほしい」と呼びかけた。

　金相勲（キム・サンフン）政策委員会議長は「民主党は判決について選挙介入だとし、激しく反発している」と指摘し、「民主党と李在明被告に有利な判決を出せば立派な司法部となり、不利な判決が出れば悪い政治介入だと追い込む理由は、司法部を自分たちの好みに合わせて飼いならすという危険な発想」と批判。李亮壽（イ・ヤンス）事務総長は「李候補は反省せず今もうそをついている」とし、「大統領候補の資格も、政治家の資格もない無責任さだ。民主党は無資格の大統領選候補を今すぐ交代すべきだ」と求めた。

　国会法制司法委員会の幹事を務める劉相凡（ユ・サンボム）議員は「有罪判決にも大統領選出馬を強硬する李候補は国家的なリスク」と批判した。