1日、イーデイリーが出会った市民たちは、「家族の月」を迎え、できるだけ効率的にお金を使う方法を模索していた。両親の日の代表的な外食メニューである高級焼肉や韓定食よりも、比較的安価なしゃぶしゃぶなど、コストパフォーマンスの良いメニューが人気を集めていた。ソウル・麻浦区の孔徳にある高級飲食店の関係者は、「コロナ以前はこの時期は5月の予約がすでに満杯だったが、今はまだ空いている時間帯が多い」と語った。一方、1人あたり2万7900ウォン(約2835円)で食事とデザートまで提供するしゃぶしゃぶ店は、すでに人気時間帯の予約がすべて埋まっている状況である。
両親の日や子どもの日のプレゼント費用を抑える工夫も相次いでいる。地域のコミュニティーには、いわゆる「共同購入」の提案が次々と掲載されている。ホンサム(紅参)や宮廷秘薬の「公珍丹」などの健康食品からマッサージ機器、おもちゃまで、さまざまな品物が共同購入のリストに挙げられていた。定価8万ウォンの紅参は、共同購入を通じて7万ウォンで購入可能であった。海外の有名ブランドのおもちゃは17万ウォン相当だったが、共同購入により15万ウォンで入手できるという投稿もあった。
企業側も、コスパの良い商品を次々と打ち出している。ある有名な餅店は、従来は32個以上でしか販売していなかった贈答用セットを、今年からは16個入りでも販売するようになった。数は減ったものの、風呂敷の包装などで見た目の体裁に大きな差はなかった。店舗関係者は「16個入りもギフト包装で販売してほしいという声が多く、販売することにした」とし、「小さいギフトセットの方が人気がある」と述べた。
こうした状況により、花市場にも「コスパ」ブームが到来している。ソウル最大規模の花市場であるヤンジェ花市場では、多くの店舗が国産カーネーションではなく中国産カーネーションを前面に押し出していた。韓国産カーネーションは1束あたり約1万5000ウォンだが、中国産は1束1万ウォンほどで、コスパの良いフラワーバスケットをたくさん作ることができるという。
書き入れ時にも特需を享受できない自営業者たちは、困惑の表情を浮かべている。ヤンジェ花市場で出会った60代の女性A氏は、「昨年のこの時期にはバスケットの注文を受けて準備していたが、今年は注文自体がほとんどない」と語り、「価格を安くしようとしても、かごなどの材料費や生花の価格が50%ほど上がっているので(安くするのは)難しい」と話した。
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