「遊んで寝る」…子どもたちの素朴な願い…韓国
「遊んで寝る」…子どもたちの素朴な願い…韓国
韓国で「こどもの日」を迎えて行われたアンケート調査で、小学生が最も望んでいるのは「遊ぶ時間」と「睡眠時間」であることが把握された。

全国教職員労働組合は1日、このような内容を含む「2024年子どもの生活と考え」調査結果を発表した。この調査は先月9日から22日まで、オンラインで全国の小学校4〜6年生2,804人を対象に行われた。

調査によると、全体の回答者の62%が一日に2時間以下しか遊べないと答えており、15.8%は一時間にも満たないと回答した。時間ができたらしたい活動としては「友だちと会って遊ぶ」(54.6%)、「友だちとゲームをする」(33.5%)が最も高かった。

人間関係を中心とした社会的な遊びを望む強い欲求が反映された回答が大半を占め、「寝ること」も15.3%が選んだ。6年生では「寝ること」の回答率が16.9%と高く、帰宅が遅いために睡眠が不足していることがうかがえる。

6年生の30%はすべての予定を終えた後、午後8時以降に帰宅すると答えており、4%は午後10時以降に帰宅していることが分かった。一方で、子どもの70%は午後4時〜6時ごろを適切な帰宅時間と考えている。

また、小学生らは「小学生医大準備クラス(※医学部進学を目指す早期教育)」の拡大に対しても負担や不安を感じていることが把握された。全体の回答者のうち31.1%は「早く始めるのが良いと思う」と回答した。これは、私教育市場の不安のあおぐマーケティングが子どもたちにまで影響を及ぼしていることを示唆している。一方で、子どもの4人に1人(27.8%)は「幼い年齢でそのような勉強をさせるべきではない」と答え、発達段階に合わない先取り学習に対する批判的な認識も明確に表れた。

加えて、小学生らは勉強や友人関係など、複合的な悩みを持っている。日常生活で小学生らが最も大きく感じている悩みは「勉強」であった。全体の69%が勉強を悩みとして挙げており、学年が上がるほどその割合が増える傾向が明らかであった。「友人関係」(33%)、「外見」(24%)、「いじめ・暴力」(14〜20%)なども主要な悩みとして挙がった。

小学生が最も心配している社会問題は「戦争」(62.5%)であることが分かった。次いで「少子化」(65.9%)、「気候危機」(53.2%)、「雇用問題」(38.6%)が高い回答率を示した。「障がい者差別」(31.3%)、「性差別」(28.3%)、「地域格差」(8.3%)についての心配も相当数にのぼった。

全国教職員労働組合イ・ソヒ委員長は「”寝たい”という子どもたちの声が政治圏や教育当局に届いてほしい。子どもたちに”学歴”や”外見”だけを求める貧しい社会ではなく、成長の喜びを感じられる社会をつくるため、かつて子どもだった大人たちが変わるべき時だ」と述べ、「子どもたちが学校にとどまる時間を延ばし、無限の競争へと追い込む過酷な政策の推進を、いまこそ止めるべきだ」と強調した。

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