高裁は大法院の判断に従う必要があるため、李氏に有罪を言い渡さなければならない。差し戻し審ではさらなる審理を経て量刑が決められる見通しだ。
李氏は共に民主党の大統領選候補だった21年、過去に市長を務めたソウル郊外・城南市の大庄洞開発事業を巡る不正事件や同市の柏峴洞の土地が不正に用途変更された疑惑に関して虚偽の発言をしたとして22年9月に起訴された。
大法院は、李氏が大庄洞開発事業を巡る不正事件の参考人だった城南都市開発公社のキム・ムンギ開発第1処長(21年に死亡)とは面識がないと発言したことと、柏峴洞の土地が用途変更されたのは国土交通部から脅迫を受けたためと発言したことについていずれも虚偽と認め、無罪とした二審判決は誤りだと指摘した。
この事件に対する裁判所の判断は大きく分かれ、一審が李氏に懲役1年、執行猶予2年を言い渡した一方、二審は李氏の発言は「認識」または「意見表明」にすぎないとして無罪を言い渡した。
李氏は6月3日に実施される大統領選の共に民主党公認候補に選出された。公職選挙法違反で有罪が認められ、100万ウォン(約10万円)以上の罰金刑が確定すれば5年間被選挙権を失い、大統領選に出馬できない。そのため大法院は3月28日に検察の上告を受理してから異例の早さで事件を審理した。
6月3日までに刑が確定する可能性は低いが、大法院が有罪の判断を示したため、李氏には打撃となるとみられる。
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