化粧品に続き存在感増す韓国香水、海外進出・投資誘致も＝韓国

香水ブランド「セルバティコ」を展開する韓国のボンジャク（Bonjac）は、年内にフランス法人を設立する。同社は2024年7月、フランスの香水メーカー、ロベルテの投資子会社ヴィラブルーから投資を誘致していた。ボンジャクはフランス法人設立を機に、欧州市場でのシェア拡大を目指す。

また「ボーンスタンドアウト」を展開するハウス・バイ・リムは2月、米国のベンチャーキャピタル（VC）タッチ・キャピタル、およびフランスの化粧品会社ロレアルグループ傘下のベンチャーファンド、ボールドからシリーズA投資を誘致した。ボーンスタンドアウトは「存在感」というブランド哲学を打ち出し、2年で60か国へ販売網を拡大した。

英調査会社ユーロモニターは、韓国の香水市場が2019年の5317億ウォン（約537億3604万円）から、2025年には1兆ウォン（約1010億6460万円）規模に成長すると展望する。セルバティコをはじめとした香水メーカーも相次ぎ海外からの投資を誘致することで、世界での影響力をいっそう拡大することに期待されている。

美容業界の関係者は「スキンケアが中心だった韓国美容の領域が香水まで拡大している点は、産業界全般的に肯定的な要素となる」と述べた。