昨年の死亡者数は前年に比べ2608人増加した。1日平均死亡者数も前年より7人多かった。人口10万人当たりの死亡者数を示す粗死亡率は498.4人で、10年前との比較では22.2人減少したものの、前年比では2.8人増えている。
男性の粗死亡率は547.9人、女性は448.7人で、依然として男性が女性に比べ1.2倍ほど高い。ただ、10年前との比較では、女性(マイナス9.4人)より男性(マイナス34.6人)のほうが死亡率減少幅が大きかった。過去10年間の死亡率の男女差は、20~30代では急減した一方、50~60代はやや増加した。
男性は60代で、女性は70代で死亡率が大幅に増加している。昨年の死亡者に65歳以上が占める割合は68.8%、15~64歳は30.1%、15歳未満が1.3%だった。65歳以上の高齢者の割合は10年前に比べ11.5ポイント上昇したが、0~14歳の幼少年の割合は0.9ポイント下がった。
3大死亡原因は、がん(27.6%)、脳血管疾患(12.0%)、心臓疾患(8.8%)で、全体の48.3%を占めた。自殺(5.0%)や糖尿病(4.6%)、交通事故を含む運輸事故(3.1%)、慢性下気道疾患(3.1%)、肝疾患(3.0%)、高血圧性疾患(2.2%)、肺炎(1.9%)などが続いた。
年代別死因をみると、10代以下は運輸事故、20~30代は自殺、40代以上はがんが最も多い。特に運輸事故と自殺による死亡は10代で全体の44%、20代では58%を占めている。
がんによる死亡率は、肺がん(29.1人)、肝臓がん(22.7人)、胃がん(21.5人)の順で高い。男性は肺がん(42.8人)、肝臓がん(34.1人)、胃がん(27.9人)、女性は肺がん(15.2人)、胃がん(15.0人)、大腸がん(11.8人)の順となった。男性のがん死亡率は女性に比べ1.7倍高い。年代別では、50代以上でがん死亡率が急激に上がっている。10~20代では白血病、30代は胃がん、40~50代は肝臓がん、60代以上では肺がんによる死亡率が最も高かった。
アルコール関連の死亡者数は4701人で、1日平均12.9人に達した。死亡率は9.6人で、男性(17.5人)が女性(1.6人)の11倍だった。
生後1年以内に死亡した乳児は1703人で、乳児死亡率は3.5人だった。韓国の乳児死亡率は経済協力開発機構(OCED)加盟国平均(5.1人)に比べやや低いが、スウェーデン(2.8人)、日本(2.6人)に比べると高い。妊娠や出産が原因で妊娠または分娩後42日以内に死亡した女性は48人で、妊産婦死亡率は9.7人だった。OCED30カ国平均(8.4人)をやや上回った。
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