来年の医学部定員増を断念か　韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が２０２６学年度の大学医学部の入学定員を増員前の３０５８人に戻す方向で調整を進めていることが、６日分かった。政府や医療界の関係者によると、政府は医学部の定員増員方針に反発して授業を拒否している医大生が今月末までに復帰する場合、２６学年度の定員を増員前に戻す方針だという。尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権は医学部の入学定員を２５学年度から２０００人ずつ増やし、新たに医師１万人を輩出する計画だったが、元の定員に戻る公算が大きくなった。

　尹政権は昨年２月、医師不足の解消に向けて大学医学部の入学定員を２５学年度からの５年間、従来の３０５８人から５０５８人に増やす方針を打ち出した。２５年度は増員したが、医師や医大生たちは猛反発した。研修医は集団辞職で、医大生は集団休学で政府に対抗。政府と医療界の対立が続いている。