米科学専門誌のサイエンスは23日、ソウル大学の黄禹錫(ファン・ウソク)教授のヒト胚性幹細胞(ES細胞)研究論文について、信頼性が失われたとして、近く全面的に取り消す方針を明らかにした。
サイエンスは声明を通じ、ソウル大学調査委員会から黄教授の論文にねつ造があったとの知らせを受けたとし、取り消すための作業を進めていると発表した。適切な時期に著者やソウル大学調査委員会から立場表明がない場合には論文取り消しを強行すると強調している。

 サイエンスのブラッドフォード副編集長は聯合ニュースの電話取材に対し、「ソウル大調査委員会に30日までに論文取り消しに対する立場を明らかにするよう求めた。取り消す前に相手の意見を聞く」と述べた。しかし、論文に対し提起された多くの疑問を考えると、研究結果はどれも信じ難いと話しており、論文の全面取り消しは避けられない見通しだ。


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