韓国検察　前国防相を逮捕＝「非常戒厳」を主導

【ソウル聯合ニュース】韓国検察は１０日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と共に「非常戒厳」を主導した内乱容疑などで金龍顕（キム・ヨンヒョン）前国防部長官を逮捕した。ソウル中央地裁が「証拠隠滅の恐れがある」として逮捕状を発付した。

　金氏は８日にソウル中央地検に出頭した後に拘束されていた。検察は９日、同氏が違法な戒厳宣言を尹大統領に建議し、部下に国会と中央選挙管理委員会庁舎に軍を投入するよう指示したなどとして、内乱重要任務従事と職権乱用権利行使妨害の容疑で逮捕状を請求した。

　３日夜の「非常戒厳」宣言後に事件関連の逮捕者が出るのは初めて。金氏の身柄を確保したことで、検察の捜査は尹大統領に向かう見通しだ。

　検察は金氏の逮捕状で、尹大統領を内乱の首謀者とし、金氏を任務従事者としている。