3枚目の写真。拡大すると3人の観光客が散策路を歩いているのが分かる(観光客提供)=(聯合)
3枚目の写真。拡大すると3人の観光客が散策路を歩いているのが分かる(観光客提供)=(聯合)
【ソウル20日聯合】北朝鮮の金剛山地域で韓国人観光客のパク・ワンジャさんが北朝鮮軍兵士に射殺された事件で、パクさんが北朝鮮軍当局が把握するよりも遅い時間に撃たれたことを裏付ける証言と写真が確認された。
 事件当日の11日早朝、金剛山海水浴場に出かけたある観光客が、銃声が聞こえる前にデジタルカメラで撮影した事件現場近くの写真3枚を聯合ニュース側に18日に公開した。午前5時3分ごろに海水浴場の海岸を向いて撮った1枚目の写真には事件の目撃者の姿が写っており、この目撃者も写真の中の人物が自分だと認めている。この観光客と目撃者は同じ大学に通っており、一緒に金剛山キャンププログラムに参加した。

 2枚目の写真は5時13分ごろ、散策路近くを撮った3枚目は5時16分ごろのもので、3枚目の撮影直後に銃声2発が10秒間隔で聞こえたという。これは5時15分から20分ごろの間に2発の銃声を聞いたという別の観光客との証言ともほぼ一致し、パクさんが4時55分ごろ撃たれたとする北朝鮮側の主張とは大きな開きがある。

 また、銃撃直前に撮影された3枚目の写真を見ると、海水浴場一帯がすでに明るかったことが分かる。北朝鮮軍の兵士がパクさんの姿を見分けることができた可能性が高い。

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