【ソウル14日聯合】北朝鮮地域にある金剛山での北朝鮮軍による韓国女性観光客射殺事件をめぐり、政府と与党が北朝鮮への圧力を強めている。青瓦台(大統領府)と政府、ハンナラ党は13日、今回の事件は「識別可能な時間帯に非武装の女性観光客に銃撃を加えた事件」だとし、北朝鮮の過剰対応を糾弾するとともに、北朝鮮に徹底した真相調査協力を強く求めた。
 青瓦台の李東官(イ・ドングァン)報道官は会見で、「抵抗力のない観光客に銃撃を加えて死亡させたことは非常に残念なことで、国民の安全と生命にかかわる限り、韓国政府は最後まで責任を取る姿勢で対処に臨む」と述べた。またハンナラ党は、類似事件の再発防止に向け過剰対応をした関係者の処罰も求めている。

 一方、政府と与党は李明博(イ・ミョンバク)大統領が国会の施政方針演説で述べた「南北の全面対話」基調は維持する意向を示すなど、強硬と穏健の両カードを同時に持ち出している。この事件について北朝鮮が前向きな協力姿勢を取れば、南北関係の正常化を積極的に探っていくとのサインを送った形だ。

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