LGが建設した国内最大規模の太陽光発電所=6日、泰安(聯合)
LGが建設した国内最大規模の太陽光発電所=6日、泰安(聯合)
【ソウル6日聯合】LGグループが忠清南道泰安に国内最大規模の太陽光発電所を完工、本格的な稼動を開始した。同グループは6日、株式会社LGの100%出資で設立した子会社LGソーラーエナジーが1100億ウォンを投じ、泰安郡遠北面の約30万平方メートルの用地に太陽光発電所を完工したと明らかにした。この太陽光発電所は、単一規模としては国内最大の1万4000キロワットの電力を生産し、泰安地域8000世帯の電力を供給する。
 LGソーラーエナジーは、ここで生産した電気を韓国電力公社に1キロワット当たり677ウォンで販売する。年間130億ウォンの売上があるものと見込んでいる。また太陽光発電を通じ年間約1万2000トンの二酸化炭素を削減することで、炭素排出権販売を通じても年間28万5000ドル規模の追加収益が期待できるとしている。

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 LGはこの発電所完工を機に、再生可能エネルギー市場を本格的に攻略する方針だ。同グループは、LG CNSがプロジェクト受注する形で高敞、霊光、昌原、長城、聞慶など国内8地域に18の発電所を構築するなど、2005年から太陽光発電事業に参入している。

 今回の発電所完工を機に、LG化学、シルトロン、LG電子、LG CNS、サーブワン、LGソーラーエナジーの系列6社が原材料生産から発電所建設までの太陽光事業垂直化を完成することで、再生可能エネルギー市場先占の足場を固めたことになる。LG化学が生産した原材料のポリシリコンから、シルトロンがウエハーを生産、LG電子がこれを加工し太陽電池セルとモジュールを生産する。LG CNSとサーブワンは太陽光発電所事業開発プロジェクトを進め、最終的にLGソーラーエナジーが太陽光発電所の建設と運営を担当する。事業の中核段階となるポリシリコンと太陽電池セルの量産に関しては、LG化学とLG電子が価格と性能競争力を備えた製品を量産するため、専門事業部の構成か海外先進業者の買収も検討していると伝えられた。LGは中核部品の競争力が確保でき次第、太陽光発電所を追加で建設し、発電量を現行の1万4000キロワットから10万キロワット水準まで拡大していく方針だ。

 LGソーラーエナジーの安成徳(アン・ソンドク)代表は、国内企業で太陽光発電の一環したバリューチェーンを確保したのはLGが唯一だとし、泰安発電所建設と運営で培ったノウハウで海外市場への進出も可能になると述べた。


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