韓国電気研究院の金ヒョンス博士研究チームは15日、電池の特性を大きく向上させる次世代リチウム2次電池用の高容量ナノ両極活物質と新製造法の開発にこのほど成功したと明らかにした。
 電池の両極に使われる両極活物質は、負極活物質と電解液、隔離膜とともにリチウム2次電池の4大中核材料として電池の充電・発電に不可欠な機能を持つ。金博士チームは高電圧、高容量の3成分系両極化物質にジルコニウムをドーピングし、4成分系の両極活物質を開発した。今回開発された両極活物質は粒子のサイズが200~300ナノメートルのナノ素材で、4.5ボルトの高電圧化が可能な性能ながらも価格は低く、相当な輸入代替と輸入増大効果が期待される。今後、携帯電話やPDA、ノート型パソコン、ビデオカメラなどの情報通信機器とハイブリッド電気自動車用中大型リチウム2次電池など、広範囲に応用できると見込まれる。研究チームはまた、これまでの複雑な製造工程を大幅に減らす新たな製造法を開発し、製造工程と材料のコストを大きく減らした。

現在、リチウム2次電池用の両極活物質の世界市場は約1万4000トン、6700億ウォン規模で、国内での需要は約20%に達すると推定される。今回研究成果に関連し、国内に5件、日本に1件、それぞれ特許が出願された。


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