【ソウル18日聯合】MBCの調査報道番組「PD手帳」が先ごろ、ある米国人女性が変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)で死亡した可能性が疑われると報じたことに対し、米疾病予防管理センター(CDC)が死因をvCJDでないと結論付けたことから、報道内容をめぐる論争が新たな局面を迎えている。
 「PD手帳」は4月29日に「米国産牛肉、果たして狂牛病から安全なのか」と題する番組内で、退行性脳疾患の症状を見せ4月9日に死亡した米国人女性の死因がvCJDだった可能性があると報じた。番組が米国産牛肉には牛海綿状脳症(BSE)リスクがあると主張したことから、その後に米国産牛肉輸入をめぐる論争が大きく拡散した。

 しかし放映後に米農務省が声明を通じ「遺体解剖で採取した脳細胞を検査した結果、死因はvCJDでなかった」と明らかにしたのに続き、CDCもウェブサイトで、解剖結果を基にvCJDによる死亡を否定し、「PD手帳」は主張の根拠のひとつを失った。

 これを受け、報道内容の「誤訳」などを再度取り上げ「意図を持って番組を制作したのでは」との指摘も出ているほか、農林水産食品部は「PD手帳」に対し民事・刑事上の法的対応を取る姿勢を示している。

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