【ソウル3日聯合】サムスングループの不正資金疑惑などを捜査している特別検事チームが、李健熙(イ・ゴンヒ)会長を4日に出頭させるとの知らせを受け、サムスンは沈痛な雰囲気を隠しきれないようすだ。サムスンはこれまで李会長の出頭だけは避けたいと切実に望みつつも、特別検事の1回目の捜査期間延長期限の8日以前、または2回目の延長期限となる23日以前に出頭する可能性を予想してきた。ただ、4日の出頭については「予想より早い」との反応を示している。
 李会長の出頭は長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子専務、夫人の洪羅喜(ホン・ラヒ)サムスンリウム美術館館長に続くもので、サムスンは「最大の試練期」に入ったことを実感しているムードだ。グループ関係者は李会長の出頭について、「特別検事の捜査に誠実に臨むということ以外に話すことはない」と述べるにとどめた。一方、サムスンは李会長に対する厳しい取り調べに対する懸念に加え、借名口座などを利用した不正蓄財疑惑やエバーランド事件といった違法な経営権承継問題とそれに関する告訴・告発事件、政官界のロビー疑惑など、敏感な問題に再度焦点が当てられる状況も憂慮し、緊張を緩めていない。

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 サムスンは近ごろ、人事や経営計画の樹立が滞り進行中のビジネスにも支障が出ていることから、1日も早く特別検事の捜査を終え、経営を正常化したいとの意向を強調している。特に1月から始まった特別検事捜査で、李会長一家だけでなく李鶴洙(イ・ハクス)副会長らグループの中核人物が相次ぎ取り調べを受けるなかで借名口座の実体が確認され、美術品取引疑惑など新たな事実が浮き彫りになり、世論が悪化したことにも困惑しているようすだ。李会長の出頭で捜査がヤマ場に差し掛かっているという点がせめてもの救いだとし、目立った変数なく捜査が終わり新たな跳躍の時期が来るよう望んでいる。

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