同紙は、「先月25日から26日まで北朝鮮に滞在した団員や取材陣の目に映った平壌の夜景はお祭りムードを演出するかのように華麗な照明で明るく輝き、宿泊先だった羊角島ホテルでは取材陣がレンタルした携帯電話やインターネットを使えた上、暑く感じるほど暖房が効いていた」と紹介した。また、夕食はサーモンとカニのグラタン、羊肉やキジ料理など多様なコース料理が供され、朝食のホールには氷の彫刻も飾られるなど、北朝鮮当局が朝鮮戦争以後、最大規模となった米国人訪問団のために配慮したようすが伺えたと伝えた。
しかし、ニューヨークフィル訪問団を乗せた飛行機が離陸してから数時間も経たないうちに夜景を彩った照明は消され、携帯電話レンタル店は閉まり、インターネットも遮断された。「北朝鮮は以前の貧しい姿に戻り、『最大のショー』は華やかなようすを演出した平壌そのものだった」と続けている。また、訪問団が見た平壌はほとんどが移動中のバスの中から見た風景で、アパートは最近外壁を塗りなおしたかのように明るい色だったほか、大通りの商店には衣類などが陳列されていたものの実際に販売されていたのかは分からなかったという。
同紙は、北朝鮮の食糧状況は200万人が餓死した1990年代中盤と似ているとする仏教慈善団体のグッドフレンズの発表や、十分に食事している住民は現在10~20%にすぎないという国連世界食糧計画(WFP)の発表を紹介しながら、北朝鮮は外国からの投資誘致に向け深刻な経済難の実態を隠すことに懸命になっていると説明した。
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