韓国首相「労働・年金・教育の３大改革推進」　建国記念日式典で

【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙（ハン・ドクス）首相は建国記念日にあたる「開天節」の３日、ソウルの世宗文化会館で開かれた記念式典で「技術覇権を巡る競争とグローバル供給網（サプライチェーン）の再編、人口構造の変化などは韓国経済の持続可能性に対する大きな脅威になっている」として「労働・年金・教育の３大構造改革を揺るぎなく推進し、国の競争力を強化する」との方針を示した。

　韓氏は半導体不振や原油価格の急騰など、国内外の環境が悪化しているとしながらも「変化の危機はむしろ新たなチャンスにもなる」と強調。「韓国経済の体質を変え、未来に備えなければならない」として、新産業と技術革新により経済を復調に導き、対外的な信頼度を回復し財政の持続可能性を高めるために健全財政の基調を維持すると明らかにした。そのうえで、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の前例のないセールス外交を支え、原発・防衛産業・プラント分野の受注支援など強力な輸出ドライブ政策を推進すると述べた。

　また、「果敢な規制改革で投資を活性化し、技術革新を促進する」として、国産ロケット「ヌリ」と初の月軌道衛星「タヌリ」の打ち上げ成功によって蓄積された技術力で先端技術の開発を加速させると説明した。

　とりわけ、「偽ニュースは共同体の信頼を損ね、自由民主主義の根幹を揺るがすわれわれ全員の敵」として、国会で議論している偽ニュース関連の法律が早期に成立するよう協力すると述べた。